何気なくテレビを流していたら、山崎まさよしが唄っていた。
クルマのCMで流れてるあの曲、over the rainbowを唄ってくれた。
オヤジが健在だった頃、レコードで聞かせてくれたのを思い出す。
それにしてもこの人、シンプル。それでいてカッコ良い。
虚飾、そんな言葉の対極にいる人だな。
今日書きたかったのはそういうコトではなくて。
こんなシーンがあったとする。
司会者「えー、では中継を呼んでみましょう。梨本さーん!」
ケント「違ウヨー!ナシモトマサルジャナイヨー!」
司会者「・・?あれ?梨本さん?」
ケント「ダカラ違ウヨー!ケントダヨー!鼻ノ下ニホクロナンテ無イヨー!」
ケント「人ノフンドシデ相撲ハ取ラナイヨ。」
司会者「意味が良く分かりませんが。誰でも良いんで、早くリポートを。」
ケント「ケントハ今ユタ州ニ来テルヨ。」
ケント「ユタ州良イトコロ。ユタ州、ケントノフルサトダヨ、フルサト。do you know, furusato?」
ケント「ユタ州ニハケントノグランマガ居ルヨ。グランマガツクルクッキーハ・・・、」
司会者「ケント、コラてめー。番組終わるつってんだろ。」
ケント「・・ダカラケント、ワイフニ言ッタヨ。」
ケント「『ソレハボクノパンツダヨ』ッテネ。Ha!Ha!Ha!」
司会者「笑えねーよ、そのアメリカンジョーク。」
司会者「って言うかオチしか聞こえてねーし。そもそもオチなのか不明だし。」
司会者「さらにはその横文字の笑い、何なんだよ。」
ケント「スゴイヨー!大キクナルヨー!」
司会者「今日は音声中継だっつの。どうせ例のメガネ芸やってんだろ。」
ケント「・・・チャント新ネタモ準備シテ来タヨ!」
ケント「スゴイヨー!コンタクトレンズデモ大キクナルヨー!」
司会者「・・以上、現場からの報告でした。」
思うのは「カタカナの威力」。
読んだ人はケントが外国人だと思うハズだ。
しかもセカンドネームはデリカットじゃないか、とも。
宇宙人からのメッセージなんて確実に、
「ワレワレハ・・・。」ときたもんだ。
ひらがなに比べて親密さに欠けてるカンジ。
外来語とかにカタカナが充てられるのなんて典型的な例だ。
その効果を意図的に使っているコトがある。
それを感じたのはTVのCMを見た時。
男性が聴覚障害を持っているであろう女性とケータイの動画で会話をするシーン。
ケータイの動画にはこんなセリフが添えてある。
「今度、映画行コウヨ。」
あぁ!おもしろくねー、なんだか!
伝わるかなぁ?言ってるコト。
CMの内容はすごく良い。かなり気に入ってる。
でも・・、でもですよ?
作者とろうあ者の間にあるギャップを感じずにはいられない。