高校生のころ、物理学の好きな学生だった。
で、今日は力学、摩擦のおハナシ。
摩擦には静止摩擦と動摩擦から成る。
読んで字のごとく、それぞれ静止しているモノ、
動いているモノにかかる摩擦力のことである。
静止摩擦力は動摩擦力よりも大きい。
自転車をこぎ始める時は重いペダルが
走り出してしまうと軽くなるアレの原理だ。
この法則は力学の分野に限られるものと長い間、信じられてきた。
しかし、事実は違う・・・。
ニンゲンの行動についても適用が可能なのである。
何か新しいことを始めようと思ったとき。
その記念すべき第1歩となる行動、それに必要なエネルギーこそが
ニンゲンの行動においての「静止摩擦力」である。
ひとたび行動を始めてしまったニンゲンは
大きな静止摩擦力の束縛から解放される。
そこにあるのは軽微な動摩擦力でしかない。
同じ速度で前進するのも、さらに加速するのも容易だ。
一方、摩擦力は以下の式で求めることが出来る。
F = μP
(荷重を P、摩擦係数(接触面の状況等に依存)をμ 、摩擦力 をFとする。)
荷重と摩擦係数以外のファクタはそこには不在。
「ニンゲンがどれほど長い時間、そこに静止してしまっていたのか」
摩擦力には微塵も影響しない。
「行動を起こすことに対する、様々な障害」
それさえも静止摩擦力からの開放を妨げることはない。
なぜならどんな大きな摩擦力であろうとも、
動摩擦力は静止摩擦力よりも軽微なのだから。
いったん運動を始めてしまったニンゲンは、
その静止摩擦力を超越してしまったニンゲンは、
運動し続けることに大きなエネルギーを必要としないのだから。
ダイナマイトモチベートっ!
でもニンゲンの体重には依存するみたいだから気をつけな。
ダイナマイトメタボリック。