ひとつ上野おとこ。

この日は入院をした日だった。
月初の仕事をすべて人に押し付けて、早い盆休みに入る。
治療の為に入院するってのに先輩や同僚はブーイングだ。
日頃のオレの苦労を思い知れ、と言わんばかりの作業依頼書の山。
初めての入院なので勝手がわかんないまま、病室に案内される。
６人部屋でオレ以外はすべて５０代以上のおとうさんばかり。
白血病の美少女とかいないのかよ、とぼそり。
長期入院ともなると、やはりもてあましているらしく、
おとうさん達の方から話し掛けてくれる。
すごくウレシイんですけど・・・、
その話、もう３回目です・・ってカンジでコレはコレで苦痛。
この日はカンタンな入院生活の説明を受けて、
全ての予定は終了。
説明してくれた看護婦さんが小池栄子みたいでした。