吹き抜ける一陣の風

ダンパ疲れたねーなんてテキトーに流した月曜の勤務も終わり、
帰りのバスに乗り込んだ。
ズミが降りるまで4つか、5つくらいの停留所にバスは停まる。
ぼんやりと車窓から見える景色を眺めていると、
お客さんたちがバスに乗り込んできた。
一杯やってきたおとうさん、ヤキトリとお酒のニオイ。
買い物帰りのおかあさん、食べ物のニオイ、なんとなく。
会社帰りのOLさん、香水のニオイ。
ん?このニオイは誰のニオイ?
横目でチェックしてみたらそのセッケンの香りは、
隣りのおっちゃんの香りだった。
おっちゃんがセッケンの香り?
何だか不自然じゃん?
と思いながら外の景色に視線を戻す・・・。
あ!セッケン王国!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です